軽量アーム・簡単設置
CRX-5iA、CRX-10iA、CRX-10iA/L、CRX-20iA/Lは、資料上「2人で持ち上げて設置」「梱包材使用でクレーン不要」とされています。
※資料ではCRX-3iA、CRX-30iAを除く。FANUC COLLABORATIVE ROBOT / CRX SERIES
CRXシリーズ6機種を、3〜30kgの可搬質量と692〜1756mmの標準リーチを軸に比較。ロボット単体の仕様だけでなく、設置性・操作性・保守まで、導入検討に必要な情報をまとめました。
掲載仕様:FANUC CRXシリーズ/CRシリーズ データシート(受領資料をもとに仕様値を整理。カタログ画像は使用していません)
FANUC CRX SERIES
CRXシリーズは、軽量アーム、直感的な教示、プラグイン対応周辺機器、長期保守を軸に、協働ロボットの立上げと運用を簡素化するシリーズです。全機種6軸で、床置・天吊・傾斜角設置に対応します。
CRX-5iA、CRX-10iA、CRX-10iA/L、CRX-20iA/Lは、資料上「2人で持ち上げて設置」「梱包材使用でクレーン不要」とされています。
※資料ではCRX-3iA、CRX-30iAを除く。新UIFでは、タイムラインへアイコンをドラッグ&ドロップして教示。必要に応じて、従来のiPendant UIFへ切り替えできます。
FANUC WEBサイトで紹介されるプラグイン対応周辺機器を接続でき、周辺機器メーカーは専用設定画面や専用命令を追加できます。
資料では、モータ・減速機等の定期メンテナンスとグリス交換が不要な「8年間メンテナンスフリー」、生涯保守、グローバルサービスを掲げています。
QUICK COMPARISON
ワークだけでなく、ハンド・爪・センサ・配線を含めた総重量で可搬質量を確認し、そのうえで設備内部まで届くリーチと干渉を確認します。
| 機種 | 可搬質量 | リーチ | 協働モード最高速度 | 高速モード最高速度 | 位置繰返し精度 | ロボット質量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CRX-3iA | 3 kg | 692 mm | 1200 mm/s | 2500 mm/s | ±0.02 mm | 11 kg |
| CRX-5iA | 5 kg | 994 mm | 1000 mm/s | 2000 mm/s | ±0.03 mm | 25 kg |
| CRX-10iA | 10 kg | 1249 mm | 1000 mm/s | 2000 mm/s | ±0.04 mm | 40 kg |
| CRX-10iA/L | 10 kg | 1418 mm | 1000 mm/s | 2000 mm/s | ±0.04 mm | 40 kg |
| CRX-20iA/L | 20 kg | 1418 mm | 1000 mm/s | 1000 mm/s | ±0.04 mm | 41 kg |
| CRX-30iA | 30 kg※ | 1756 mm※ | 1000 mm/s | 2000 mm/s | ±0.05 mm | 135 kg |
※CRX-30iA:25kg可搬モード時はリーチ1889mm。40kg可搬モード時は可搬質量40kg、リーチ1700mmとなり、手首フランジ姿勢に制限があります。
DETAILED SPECIFICATIONS
カードを開くと、可搬質量、最大動作速度、位置繰返し精度、手首許容負荷、保護等級、クリーン度まで確認できます。

CRXシリーズより大きな可搬質量を必要とする工程向けに、CR-35iBとCR/50F-16Bを別枠で掲載します。両機は床置仕様で、標準状態と可搬モードの切替により、可搬質量とリーチの条件が変わります。
※最大動作速度は短い動作距離では到達しない場合があります。実際の動作速度はシステムのリスクアセスメントに応じて設定します。資料記載の安全センサ(別置)による領域監視条件を含みます。
REACH & INSTALLATION
CRXシリーズの標準リーチは692〜1756mmです。可搬質量だけでなく、工作機の扉位置、治具、ストッカー、周辺設備との距離を踏まえて機種を選定します。実際の干渉確認や配置検討は、導入条件に合わせて個別に行います。
Application
CRXシリーズは、ハンドリング、組立、検査、協働溶接などの繰り返し工程を自動化する候補になります。工程ごとに、ハンド・治具・安全条件・設備信号まで含めて構成します。
旋盤・マシニングセンタへの投入、排出、仮置き、向き替えなどを整理します。
人が判断すべき作業と、繰り返し作業を分けて、工程全体を安定させます。
アーク溶接や組立補助など、作業者の負荷を下げたい工程でも候補になります。
DMG MORI MATRIS Light
CRXシリーズを固定セルへ組み込む方法とは別に、協働ロボット・ワークストッカー・周辺機器を台車へまとめ、必要な設備へ移動して使うMATRIS Lightがあります。本ページではFANUC CRXを主軸とし、MATRIS Lightは関連ソリューションとしてご案内します。
MATRIS Light専用ページを見る →
Before Selection
ロボット単体ではなく、周辺装置・安全・作業手順まで含めて確認することで、立上げ後の手戻りを抑えられます。
寸法、重量、材質、把持面、油分、傷の許容範囲を確認します。
ハンド、センサ、ストッカー、安全機器、架台、治具を整理します。
床面、搬入口、電源、エア、メンテナンススペース、作業者動線を確認します。
誰が教示・段取り替え・点検を行うか、導入後の運用も含めて決めます。
Q&A
A. 人と同じ作業空間で一緒に作業することを想定したロボットです。安全機能や動作条件を工程に合わせて設計し、作業者とロボットが近接する工程で活用します。
A. 従来は安全柵で人とロボットを分離する使い方が一般的です。協働ロボットは近接作業を前提に、安全速度、停止条件、教示性などを含めて検討します。
A. 工作機へのワーク着脱、ピック&プレース、検査・梱包、ネジ締め、協働溶接など、繰り返し作業や標準化したい工程で検討できます。
A. ロボット本体だけでは不十分です。ハンド、架台、治具、ストッカー、安全範囲、既設機との信号連携まで含めた構想が必要です。
A. データシート上の標準可搬質量はいずれも10kgです。主な違いはリーチで、CRX-10iAが1249mm、CRX-10iA/Lが1418mmです。設備奥までの到達距離や周辺干渉を見て選定します。
A. 今回のFANUC資料では、モータ・減速機等の定期メンテナンス、グリス交換は不要とされ、「メンテナンスフリー(8年間)」と記載されています。実際の保守条件は使用環境・運用条件とあわせて確認します。
Contact
可搬質量、リーチ、ハンド、安全条件に加え、対象設備、ワーク供給、信号連携、設置スペースまで整理します。機種が決まっていない段階でも、工程条件から候補を絞り込みます。