FANUC 小型・中型ロボットの主なモデル
ラインの“手”から、工程の“主役”へ。目的別に、最短で候補を絞れます。
選定の軸はシンプルに「可搬」「リーチ」「用途」。まずは代表モデルで当たりをつけ、必要な仕様だけ深掘りしてください。
小型:省スペースで“人の腕”を置き換える
おすすめの用途:
⇒ 搬送・取り出し
⇒ 簡易組立
⇒ 検査前後のハンドリング
- 装置に組み込みやすい
(設置スペースと干渉が読みやすい)
- 立上げが速い(現場で詰まりにくい)
- 1台目の自動化にちょうどいい
代表モデル:LR Mate
中型:工程を“安定”させる万能レンジ
おすすめの用途:
⇒ 搬送
⇒ シーリング
⇒ 一般溶接
⇒ 周辺装置との連携工程
- 可搬とリーチの余裕が“工程の安定”に直結
- ハンドや治具を作り込みやすい
(拡張が効く)
- 品目が変わっても用途を横断して使える
代表モデル:M-10 / M-710
高可搬:ワークが大きい・重い工程の“主役”
おすすめの用途:
⇒ 大型ワーク搬送
⇒ 重作業ローディング
⇒ 工程集約(段取り削減)
- “重さ”と“慣性”に勝てる余裕が品質とサイクルを守る
- 複数工程の一体化に向く
- 将来の拡張(治具増・ワーク増)でも破綻しにくい
代表モデル:M-800 / M-1000
この下に、各代表モデルの仕様サマリと資料(仕様ダウンロード)をまとめています。
「まずはレンジを決める → 次にモデルを絞る」の順が、いちばん早いです。
各モデルは「カードをクリック」で仕様が展開します(アコーディオン表示)。まずは可搬・リーチ・設置で直感的に比較してください。
LR Mate
LR Mate /4-6d
可搬4 kg
リーチ550 mm
設置床置、天吊り、傾斜角
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- 機種
- LR Mate /4-6d
- 制御軸
- 6軸(J1、J2、J3、J4、J5、J6)
- 手首部可搬質量
- 4 kg
- リーチ
- 550 mm
- 設置形式
- 床置、天吊り、傾斜角
- ロボット質量
- 20 kg
- 対応制御装置
- R-50iA Mate
- 主な用途
- ハンドリング、組立、アーク溶接、シーリング、バリ取り、等
用途イメージ
ハンドリング、組立、アーク溶接、シーリング、バリ取り、等
対応制御装置
R-50iA Mate
このモデルについて相談する
M-10
M-10/16-11D
可搬16 kg
リーチ1,103 mm
設置床置、天吊り、傾斜角
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- 機種
- M-10/16-11D
- 制御軸
- 6軸(J1、J2、J3、J4、J5、J6)
- 手首部可搬質量
- 16 kg
- リーチ
- 1,103 mm
- 設置形式
- 床置、天吊り、傾斜角
- ロボット質量
- 145 kg
- 対応制御装置
- R-50iA、R-50iA Mate
- 主な用途
- ハンドリング、組立、アーク溶接、シーリング、バリ取り、等
用途イメージ
ハンドリング、組立、アーク溶接、シーリング、バリ取り、等
対応制御装置
R-50iA、R-50iA Mate
このモデルについて相談する
M-710
M-710/50-26D
可搬50 kg
リーチ2,606 mm
設置床置、天吊り、傾斜角
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- 機種
- M-710/50-26D
- 制御軸
- 6軸(J1、J2、J3、J4、J5、J6)
- 手首部可搬質量
- 50 kg
- リーチ
- 2,606 mm
- 設置形式
- 床置、天吊り、傾斜角
- ロボット質量
- 600 kg
- 対応制御装置
- R-50iA
- 主な用途
- ハンドリング、組立、アーク溶接、シーリング、バリ取り、等
M-800
M-800/60-20B
可搬60 kg
リーチ2,040 mm
設置床置
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- 機種
- M-800/60-20B
- 制御軸
- 6軸(J1、J2、J3、J4、J5、J6)
- 手首部可搬質量
- 60 kg
- リーチ
- 2,040 mm
- 設置形式
- 床置
- ロボット質量
- 820 kg
- 対応制御装置
- R-50iA
- 主な用途
- レーザ加工、シーリング
M-1000
M-1000/80-22A
可搬80 kg
リーチ2,230 mm
設置床置、天吊り
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- 機種
- M-1000/80-22A
- 制御軸
- 6軸(J1、J2、J3、J4、J5、J6)
- 手首部可搬質量
- 80 kg
- リーチ
- 2,230 mm
- 設置形式
- 床置、天吊り
- ロボット質量
- 620 kg
- 対応制御装置
- R-50iA
- 主な用途
- ハンドリング、組立、シーリング、スポット溶接
産業ロボットQ&A(FANUC編)
Q. 産業ロボットとは何ですか?
A. アーム型の多関節ロボットを中心に、生産設備へ組み込まれて部品の搬送、組立、溶接、塗装などの作業を自動化するロボット全般を「産業ロボット」と呼びます。
Q. 小型ロボットとはどのようなロボットを指しますか?
A. ファナックの産業ロボットにおける「小型ロボット」とは、可搬質量が6kg以下程度で、比較的コンパクトなアーム長を持つロボットを指します。
(例)LR Mate /4-6D(可搬質量 4kg)...人の腕程度のサイズで、組立・検査・搬送などの用途に多用される。
Q. 中型ロボットの定義は?
A. ファナックにおいて「中型ロボット」とは、可搬質量が4kgから130kg程度の範囲で、比較的広い作業エリアと高い汎用性を持つモデルを指します。
(例)M-20/25-18D(可搬質量 25kg)...搬送やスポット溶接など、やや重い部品を扱う用途に対応
Q. 協働ロボットとの違いは?
A. 協働ロボット(CRX、CRシリーズ)は安全に人と一緒に作業できるように設計された「人との共存」を前提としたロボットです。
一方、一般的な産業用小型・中型ロボットは、速度や可搬能力を重視し、柵やセンサーで人との分離を前提とするケースが多くなります。
Q. ファナック製ロボットの特徴は?
A. 高精度、高速動作が可能なサーボ制御技術
・長寿命、24時間稼働を前提に設計
・ロボットコントローラ(R-30iB Plusなど)による高度な制御
・ロボットビジョン(iRVision)や周辺装置との高い親和性